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咬み合わせを考え、咬合器でしっかりチェックします

お口の中のトラブルを引き起こす原因のひとつに、歯や歯ぐきにかかる「力」の不具合があります。その改善のため、当院では咬み合わせの治療に力を入れています。

咬み合わせ

お口の中のトラブルには、虫歯や歯周病などさまざまなものがあります。では、なぜそういったトラブルが起きるのでしょうか。原因となる要素は2つあります。

1つは「力」。これは、咬み合わせなど歯にかかる力のことです。歯に不自然な力が加わると、歯にひびが入ったり、歯がぐらついたりといったことが起こります。

もう1つは「感染」です。お口の中の細菌によって引き起こされるものです。細菌の出す酸によって歯が溶かされる虫歯、細菌によって歯ぐきが炎症を起こす歯周病などがこれにあたります。

「力」と「感染」両面からの治療
トラブルの原因となる「力」と「感染」。でも、トラブルはどちらか一方の要因によって起こるとは限りません。

たとえば、咬み合わせが悪いために歯の表面を覆うエナメル質が傷つき、そこから虫歯になってしまうことがあります。つまり「力」と「感染」の両方が原因となっているのです。この場合「力」と「感染」の両面から治療をしなければ、トラブルは解決しないのです。

すべての治療のベースとなる咬み合わせ

当院では、お口のトラブルの原因となる「力」について、改善のための咬み合わせ治療を行っております。当院が治療の柱としている「入れ歯」「小児矯正」「予防」のいずれも、正しい咬み合わせがあってこそ成り立つものです。逆にいえば、咬み合わせを正しくしない限り、治療の効果が思ったほど上がらなくなってしまうのです。

「力」の不具合の検査法
お口のトラブルの要因となる「力」の不具合をみる検査は2種類あります。まず1つは咬合器です。これは咬み合わせを調べる計測器で、お口の中の状態を把握するために大きな力を発揮します。

もう1つは歯ぎしりの検査です。歯に莫大な力がかかる歯ぎしりは、寝ているときにするものですから、自分ではどの程度の症状なのかがわかりません。そのため、特に歯ぎしりが過度の方には、ブラックスチェッカーという機器を用いて歯ぎしりの状態を調べます。

この2つの検査をすることで、特定の歯に力がかかっていることがないか、そのせいで虫歯や歯周病のリスクが高くなっていることはないか、などがわかります。そして、お口の中全体の咬み合わせのバランスを知ることで、それに基づいた治療や予防のプランが作れるのです。

被せ物や入れ歯の製作でも咬合器が活躍咬み合わせ
咬み合わせの検査に使っている咬合器は、100年以上前から歯科治療の機器を作り続けているドイツKAVO(カボ)社の製品です。また、咬み合わせの状態を測定するフェイスボウは、たった数分で精密なデータを取ることができます。

咬み合わせ
虫歯の治療に使われる被せ物や入れ歯を製作するときも、咬み合わせの診断に使う咬合器が使われています。患者さまの正確な咬み合わせのデータに合わせて、模型を咬合器に取りつけ、そこから被せ物や入れ歯を作ることで、患者さまのお口にぴったり合ったものができあがるのです。

咬合器を使った差し歯・ブリッジの治療

差し歯とブリッジって、何が違うの!?
差し歯とブリッジは、人工歯を被せる治療ですので、適応症例が同じだと思われがちです。確かに、ともに歯の機能を回復する目的は一緒ですが、適応症例は異なり、歯の根っこが残っていて1本だけ被せるときの治療が差し歯で、歯を失ったときにその前後の歯を使う治療がブリッジです。

差し歯●差し歯
根が残っているとき、神経が残っている場合はその上から被せますが、神経がない場合は、金属やファイバーコアなどの土台を入れ、その上から人工歯を入れます。違和感がほとんどなく、自然な咬み心地があり、咬み合わせたときにほかの歯へ負担をかけることがありません。

ブリッジ●ブリッジ
失った歯の両隣の歯を土台にして、その上から連結した人工歯を被せる治療法です。橋をかけるようにして装着することから、ブリッジと呼ばれています。違和感がなく、安定した咬み心地があり、見た目も自然です。

差し歯やブリッジの治療でも咬合器を使っています咬合器
当院では、被せ物や入れ歯と同じように、差し歯やブリッジを製作するときも咬合器を使用しています。特に前歯は口を開けたときに一番目立つため、差し歯やブリッジを作るときには、色や形だけでなく、見た目の美しさも求められます。

患者さまの歯型を咬合器に取り付けて、全体のバランスを見ながら作ることで、違和感のない美しさと、お口全体にしっくりなじむ差し歯やブリッジに仕上がります。

治療を終えたあとも長持ちできるように、口腔内全体をトータル的に考えることが大切ですので、当院では、差し歯やブリッジを製作するときも咬合器を使っています。


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