歯周病治療

年々増加している歯周病患者。自覚症状が出にくく「痛み」「腫れ」などの症状が現れるとかなり進行してしまっている状態です。定期検診を受けて、早期の発見・治療を心がけましょう。中度・重度の場合は、歯周外科手術で口元の健康を取り戻します。

歯周病治療

予防をしっかり行えば、発症や進行を防ぐことができる歯周病。定期検診ではブラッシング指導も行っておりますので、日常のブラッシングでしっかりと歯周病を予防していきましょう。

また、歯周病が進行すると歯垢の除去やブラッシングだけでは症状の改善が難しくなります。その際、選択肢の1つとしてご提案するのが歯周外科手術です。当院には高度な歯周外科の技術を有し、多くの症例を手がけたドクターが在籍しております。

予防から外科的治療まで、各ステージに合わせた最適な歯周病治療をご提案いたします。

●歯周病とは歯周病
お口の中の菌のバランスが崩れて炎症が起こり、歯を支えている歯肉や歯槽骨(歯を支える骨)が破壊されていく病気です。自覚症状もなく進行していき、最悪の場合には歯が抜け落ちてしまいます。

歯周外科治療

歯周外科治療当院では、歯周病の進行状況によって歯周外科手術をご提案しています。歯周外科手術の目的は、歯を支えている骨や歯肉を健康な状態に戻し、歯周ポケットを正常な範囲の深さにすることです。一般的に、歯周外科手術が適応されるのは中度歯周病以降です。

また歯周病は、進行すると歯肉が痩せ、歯の根がむき出しになってしまうことがあります。その場合は見た目の美しさを考えて、移植手術なども行っております。いずれの手術も、豊富な経験と知識を有するドクターが症状や患者さまの体調に合わせた治療をご提供しています。

歯周外科手術にはさまざまな方法がありますが、中でも代表的なものをいくつかご紹介します。

歯周ポケット掻爬(そうは)術
比較的軽症の場合に行う手術です。歯肉に麻酔をし、スケーリングやルートプレーニングでは取り切れない歯周ポケット内の歯肉や歯石を除去します。

フラップ法
歯根の歯垢・歯石除去に加え、歯槽骨の清掃やダメージを受けた歯肉の切除を行って歯肉の改善を図ります。

歯肉切除
歯肉が腫れてしまっている場合、歯周病が悪化しないように不要な部分の歯肉を切除し、安定のため縫合します。比較的簡単な手術であるため、時間で行うことができます。

歯肉移植
プラーク中の細菌や歯ブラシの刺激に負けない丈夫な歯肉を作るために、組織の強い部分を弱い部分に移植して歯肉を再生します。上あごの内側から結合組織のみを採取するCTG(結合組織移植)や、上皮の付いた歯肉を切り取るFGG(遊離歯肉移植)があります。

GTR法(組織誘導再生法)
歯周病によって失われた骨の部分にメンブレンという特殊な膜を被せ、骨を再生させる治療方法です。膜の上の歯肉が再生し、さらに膜の下の歯槽骨がゆっくりと回復してきます。

エムドゲイン
手術部位にエムドゲインゲルを塗布し、歯の発生過程に似た環境を周囲に再現することで、失われた歯周組織を再生します。現在、世界中に普及し、安全性が高い効果的な治療法とされています。

外科手術を必要としない初期の歯周病治療

歯周病治療初期の歯周病の場合は、下記の方法で症状の改善を目指します。

ブラッシング指導
ブラッシング不足が歯周病の一番の原因。ブラッシング指導を受けただけで、お口の中の状態が劇的に改善する患者さまは珍しくありません。

スケーリング、ルートプレーニング
歯周ポケットの深い部分や歯の根の表面に付いた歯石を除去します。また、歯周病に感染して傷んだ歯の根を削る治療方法です。

歯周病の進行

歯周病はむし歯と同様に、発見が早いほど簡単な治療で済みます。まずは自分のお口の中の状態がどの程度なのかを把握しましょう。

【段階1】健康な状態歯周病の進行
<状態>
歯ぐきはピンク色で腫れもありません。

<対処法>
健康的な状態を維持するために、毎日のブラッシングを欠かさず行いましょう。定期検診を受けて、健康な状態が保てているかの確認も必要です。

【段階2】歯肉炎歯周病の進行
<状態>
歯周ポケットができて歯垢が溜まり、炎症が起こっています。

<対処法>
ブラッシング指導を受け、正しい歯みがきを毎日続けることで改善が見込めます。歯科医院での歯石除去やクリーニングも効果的です。定期検診を受けて、進行が進まないように確認をしましょう。

【段階3】軽度歯周病歯周病の進行
<状態>
炎症が進んで歯肉の赤みが深くなり、歯槽骨に影響が出ています。

<対処法>
日常的なブラッシングで歯肉の改善を目指すだけでなく、歯科医院での歯石除去や歯肉内の清掃が必要です。ここまで進行してしまうと、専門的な歯のクリーニングを定期的に受ける必要があります。

【段階4】中等度歯周病歯周病の進行
<状態>
歯肉が腫れて出血もあり、歯槽骨も薄くなってきています。自覚症状が出る頃です。

<対処法>
【段階3】の処置に加え、人によっては外科手術が必要です。症状の改善とともに、再発を防止するための日常生活の見直しも行いましょう。歯への意識が変わっただけで、劇的に症状が改善する人も少なくありません。

【段階5】重度歯周病歯周病の進行
<状態>
定期的に腫れ、ひどい痛みがある状態です。

<対処法>
歯の保存を目指しますが、抜歯が必要な場合もあります。日常的なブラッシングや定期検診で、ここまで症状が進まないように予防をしていきましょう。

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